アダラートは、血圧を下げる作用があり、高血圧や狭心症の治療にも使われるお薬です。アダラートは血圧を下げる効果がありますが注意も必要なのでいろいろと侮れません。

アダラートを用いない妊娠中毒症と体位の大切さ

高血圧になると血圧管理が重要になるため、一般的にはアダラートのような降圧剤を適用します。アダラートを飲むと一日一回程度で血圧を大きく下げることができるのがメリットであり、血圧が高い状態によって引き起こされる動脈硬化などの合併症のリスクを低減できるのです。しかし、血圧が高くてもアダラートによる治療を行わないケースもあります。典型的なのが妊娠中毒症であり、現在では妊娠高血圧症候群として理解されるようになりました。妊娠中毒症はもともとは高血圧、むくみ、蛋白尿などの症状が表れる妊娠20週程度から発症しやすい病気として理解されていましたが、この根本原因が高血圧であることが判明して妊娠高血圧症候群と呼ばれるようになっています。この場合には薬物投与による胎児への影響と妊婦や胎児に対する高血圧の影響のバランスを考えて治療を行っていくことになりますが、妊婦に対してリスクの高いアダラートは使用されません。基本的には降圧治療を行わず、生活の改善によって妊娠中毒症の症状を軽減させることが目指されます。その一つとしてよく示されるのが体位を工夫することです。血圧は体位によって大きな影響を受けるため、最も心臓に負荷が少ないとされる横向きの姿勢で横たわるように指導されます。軽く膝を曲げて左側を下にすると大静脈に対して負荷が少なく、静脈の流れがよくなってむくみが解消されやすいのがメリットです。このような体位で眠るように心がけるだけで妊娠中毒症の症状が緩和されることもよくあります。それに加えて減塩の食事を心がけたり、野菜の摂取を増やしたりすることでうまく高血圧を管理し、出産を無事迎えられるようにするのが基本です。