アダラートは、血圧を下げる作用があり、高血圧や狭心症の治療にも使われるお薬です。アダラートは血圧を下げる効果がありますが注意も必要なのでいろいろと侮れません。

2016年10月の記事一覧

アダラートは尿路結石に有効なのか

アダラートは血管の平滑筋に存在するカルシウムイオン受容体を阻害して、カルシウムイオンが結合できなくして血管を拡張させるカルシウム拮抗薬です。
尿路結石に対して有効かどうかの実験では、プラセボ(偽薬)とアダラートを使った対照実験が行われています。その結果、プラセボと実薬の間には差がありませんでした。
つまり、アダラートには尿路結石を改善させる効果は期待できないということです。
それまではアダラートなどのカルシウム拮抗薬が尿路結石の治療薬として使われてきましたが、改善効果がないというのが衝撃的です。
それまでなぜアダラートが尿路結石の治療薬として用いられてきたのかというと、次のような作用が期待されていたからです。
血管にはカルシウムが流入するための受容体があり、カルシウムが入ると血管が縮まって血圧が上昇します。
カルシウムが受容体に流入するのを防ぐことができれば、血管が縮まるのを抑えることができるので、血圧の上昇を抑えることができます。
結石は尿路内で形成させる固形物で、結石ができる位置に応じて尿路結石の、腎臓結石、膀胱結石、などと名称が変わります。
結石の主成分はカルシウムなので、尿路結石が小さければ大量に水を飲むなどして自然排出で治ることもあります。自然排出できない大きなサイズのものは、内視鏡治療で取り除きます。
アダラートのニフェジピンはカルシウムを阻害するので、尿路結石にも有効だと考えられてきました。小さいサイズのまま結石を排出させる手助けができるとされていたからです。
しかし、プラセボ対照試験の結果は尿路結石に対してニフェジピンは効果が期待できないという結果が出ています。
アダラートは主に高血圧や狭心症の治療に使われています。

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アダラート服用後に柑橘類を食べたら

アダラートは、柑橘類のグレープフルーツと相性が悪い薬です。
これを相互作用といって、薬と飲み物や食べ物の関係で、薬の効果がなくなったり、逆に効きすぎて体に悪影響を与えてしまうことを意味します。
グレープフルーツには天然フラボノイドが含まれていて、この成分は肝臓や消化管の粘膜に存在する「薬を代謝する酵素」の働きを抑えてしまうと考えられています。
アダラートはカルシウム拮抗薬に分類される薬で、グレープフルーツと一緒に摂取すると薬の効き目を強くしすぎてしまいます。
グレープフルーツは摂取後24時間でも薬の作用に影響を与えると言われているので、注意が必要です。人によっては2~4日持続することもあるので、アダラートを飲んでいる人はグレープフルーツの摂取はさせるようにしましょう。
グレープフルーツの銘柄でも、天然フラボノイドが与える作用は異なります。「少しなら食べてもいいかも」と自己判断しないようにしましょう。
今まではグレープフルーツジュースの渋み成分が「薬を代謝する酵素」の働きを抑えてしまうと言われてきましたが、最近では果肉でも同じように飲み合わせが悪いことがわかっています。なので、グレープフルーツジュースも果肉も危険性があると考えておきましょう。
グレープフルーツ以外の柑橘類では、ブンタン(ザボン)、八朔(はっさく)、晩白柚(ばんぺいゆ)、夏みかん、スイーティ、いよかん、金柑なども影響を与えるとされています。
逆に影響を与えないのは、バレンシアオレンジ、レモン、かぼす、温州みかん、マンダリンオレンジ、などです。
アダラート服用後は、影響を与える柑橘類を食べると薬が効き過ぎて血圧が急降下する危険性があるので、注意が必要です。

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